過去ログ - ('A`)が深海棲艦と戦うようです
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5: ◆vVnRDWXUNzh3
2017/03/17(金) 23:03:03.52 ID:+hc7lDaB0
腹の底に響くような轟音、呼吸を止める背面からの衝撃、吐き気を誘う不快な浮翌遊感。
二度と味わいたくないそれらを全身で体感しつつ、俺の身体は爆風によって駅の構内に押し込まれる。
(;'A`)「ガハッ、ゴォエッ……ッ!」
一瞬の苦悶の後肺が酸素を取り戻せば、今度は激痛と爆炎の熱、服に入り込んだコンクリート片が不快感を上乗せしてくる。……まぁ、これについては自分がまだ生きていることの証左なので甘受しよう。
('A`)「ティーマス、欠員は!?」
( <●><●>)「分隊全員無事なのは解ってます」
('A`)「上出来だ。ジョルジュ、ジョルジュはいるか?」
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( ゚∀゚)「ここだ」
アルカンタラマール駅の構内には、おおよそ80人程度の兵士がたむろしていた。
その人混みをかき分けて、下士官時代からの腐れ縁であるジョルジュ=オッペルが暗がりからこちらを出迎える。
無駄に自己主張の激しい眉毛がいつもは鬱陶しくて仕方ないが、今は見ただけで安心感さえ覚える。
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( ゚∀゚)「状況は?」
('A`)「ベレーンの防衛線は崩壊した、歩兵で生き残ったのはおそらく俺の分隊だけだ。
河口を封鎖していたポルトガル海軍の護衛艦2隻は轟沈済。駅周辺と沿岸部を守っていた俺たちはその後雲霞の如く押し寄せてきた【Helm】のクソ共から逃げ出すのが精一杯だったよ」
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( ゚∀゚)「ポルトガル陸軍の戦車隊はどうした?確かあの辺りにゃ一個中隊規模が展開してたろ」
('A`)「俺たちを逃がすために少しだけ粘ってたが深海棲艦の砲撃食らって隊長車が吹っ飛んで後退していた。プラゼーレス墓地で後続部隊と合流するそうだ」
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( ゚∀゚)「文字通りの墓場にならなきゃいいがな。
上陸したのは?」
('A`)「直接上陸した瞬間を確認は出来なかったが、川から向かってきていたのはイ級が2隻とホ級1隻。どちらも通常種だ」
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( ゚∀゚)「eliteやflagshipじゃないだけマシだな」
一通り情報を聞いたジョルジュが深々とため息をつく。それから「まあ生きてて良かったな」ととってつけたように労ってくる。
やはりこいつのことはあまり好きじゃない。眉毛以外イケメンだし。
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