過去ログ - 上条「安価で」 舞夏「命ずる」 ルチア「その命、神に返しなさい!」
1- 20
965:名無しNIPPER
2017/04/06(木) 22:44:02.65 ID:VcevlkfY0

生きててよかった。


でも、誰がボウガンを・・・?


それに、もしあの手紙を誰かが拾っていたら・・・。


どうする気だったの・・・?







〜05〜 『ボウガンの矢』







「香苗?香苗なの?」

北野翠(女子08番)は、そっと木の後ろを見た。
そこには、足から血を流している太田香苗(女子05番)がいた。

「みど・・・り?」

翠は、急いでポケットに突っ込んでいたタオルを取り出して、傷口を確かめた。

「誰にやられたの?」

答えられなさそうだ。
冷や汗をかいている。息も荒い。
傷は、どうやら太もものようだった。

「矢・・・?」

香苗の隣には、ボウガンの矢らしきものがあった。
出発するときに、撃たれたのだろう。
翠は、すぐに傷口にタオルを当てると、香苗の手を握った。



数分後、あまりひどい傷ではなかったので、すぐに血を止めることができた。

「立てる?」

耳元でそっとささやいた。
香苗は、木に寄りかかりながら必死で立とうとした。
でもすぐにバランスを崩してしまい、倒れそうになってしまった。

「無理しないで。歩けるようになるまで、助けてあげるから。」

翠はにこっと微笑むと、香苗をおぶった。

「ごめん・・・ね。」
「いいのいいの!困ったときはお互い様・・・でしょ?」
「うん・・・。ありがとぉ・・・。」

香苗は、心から翠に感謝した。

一刻も早くこの場から離れるように、翠は走って近くの林へと向かった。


【残り40人】


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/416.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice