1:名無しNIPPER[saga]
2017/03/20(月) 22:58:07.31 ID:S0UOeG1Z0
男「はい?」 
  
 女「だから、私を殺してくれませんか?」 
  
 男「いや、なんで俺が?」 
  
 女「たまたま路地裏にいて、たまたま綱を首に掛けようとしている私に出会ったからです」 
  
 男「うん、見ないようにしようと思ってたけどやっぱその縄で死のうとしてたのね」 
  
 女「はい。それで最初に戻るんですが私を殺しt「そもそも俺みたいなどこにでもいるような奴に人殺しって言う大罪押し付けるのは良くないと思うんだけど」 
  
 女「いえ、高いところから私の背中を押してくれるだけでいいんです。お願いします」 
  
 男「いや、だからそれが駄目なんだってば!?犯罪だよ!?殺人!!」 
  
 女「それでも、お願いしたいんです」 
  
 男「っ.....」 
  
 男(その女の子の目は) 
  
 男(何故か、視線を逸らせなくて) 
  
 男(その頼みを叶えてやりたい、と思ってしまった)
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2:名無しNIPPER[saga]
2017/03/20(月) 23:09:09.95 ID:S0UOeG1Z0
 男「・・・わかった」 
  
 女「本当、ですか?」 
  
 男「ただ、今は昼だしまだ明るいから夜まで待って欲しい」 
3:名無しNIPPER[saga]
2017/03/20(月) 23:17:03.77 ID:S0UOeG1Z0
 男(喫茶店に着いてから聞いた女の子の話は) 
  
 男(大凡何処にでもあるような胸糞の悪い不幸や人の悪意の塊を取り敢えずひたすらに掻き集めたような話で) 
  
 男(聞いているこちらが悲しむなんてのを通り越して何も言えなくなるような) 
4:名無しNIPPER[saga]
2017/03/20(月) 23:24:24.92 ID:S0UOeG1Z0
 男「・・・10階建てのマンションの踊り場」 
  
 女「・・・」 
  
 男「君の住んでる部屋の前」 
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