3: ◆Gu2PKe2e2KDP[saga]
2017/03/22(水) 21:17:05.55 ID:SGDF0NS3O
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4: ◆Gu2PKe2e2KDP[saga]
2017/03/22(水) 21:18:12.50 ID:SGDF0NS3O
きっかけは些細なことだった、一々口を出してくる親に嫌気が差したのだ。
学校の出来事や交遊関係まで根掘り葉掘り聞かれて、もっと友達を作れだとか将来のことを考えろだとか言われたのが不快で仕方なかった。
5: ◆Gu2PKe2e2KDP[saga]
2017/03/22(水) 21:19:15.52 ID:SGDF0NS3O
「もう出てく!私に関わらないで!」
「ちょっと!夕飯どうするの!」
6: ◆Gu2PKe2e2KDP[saga]
2017/03/22(水) 21:20:28.70 ID:SGDF0NS3O
家を出て、泣きそうになりながら走った。
けれどすぐに疲れて、とぼとぼと歩くことになった。
日々の鬱憤を晴らした気がして、少し達成感をおぼえた。それ以上の罪悪感も。
7: ◆Gu2PKe2e2KDP[saga]
2017/03/22(水) 21:21:24.57 ID:SGDF0NS3O
でも、帰らないと。
でも、帰りたくない。
でも、どうしようもない。
でも、嫌だ。
8: ◆Gu2PKe2e2KDP[saga]
2017/03/22(水) 21:22:17.09 ID:SGDF0NS3O
いつもとは違ういつもの道。
熱くなった頭と目頭のまま、とにかく遠くへ行きたいと思った。
9: ◆Gu2PKe2e2KDP[saga]
2017/03/22(水) 21:23:12.13 ID:SGDF0NS3O
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10: ◆Gu2PKe2e2KDP[saga]
2017/03/22(水) 21:24:31.08 ID:SGDF0NS3O
[二番ホーム電車が到着します]
通学に使う駅で、家から離れようと一番早く来る電車に乗り込んだ。
11: ◆Gu2PKe2e2KDP[saga]
2017/03/22(水) 21:26:02.50 ID:SGDF0NS3O
何となく、外を眺めた。
明かりの灯った家々、きっと幸せな日常がそこにあるのだ。私もそうしていたのだ。そんなことを考える。
トンネルに入って、見ていた窓に自分の顔が映る。
12: ◆Gu2PKe2e2KDP[saga]
2017/03/22(水) 21:26:36.73 ID:SGDF0NS3O
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13: ◆Gu2PKe2e2KDP[saga]
2017/03/22(水) 21:28:04.65 ID:SGDF0NS3O
取り合えず、適当な駅で降りた。
家を出たときには夕暮れだったのに、辺りはすっかり暗くなっていた。
そこそこ都会な所に降りたので、まだ街は賑やかで少し安心した。
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