過去ログ - 【ミリオンライブ】   「終わらない物語の続きを」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/23(木) 03:01:01.98 ID:rKGMS/Co0

     ☆ ☆ ☆ ☆ ☆




薄々気付いてはいた。自分たち・・・いや、俺の中の“武道館”に対する大き過ぎる期待を

もちろん会場の広さだとか、アイドルたちのパフォーマンスに関してケチをつけようなんて微塵も思ってない

彼女たちは正真正銘、あの時出せる全力を出してくれたし、それについては期待以上だった


ただ、武道館でのライブを発表した後

「この場所でライブをやれば、何か次の新しい目標が見えてくるはず」という

どうしようもなく他人任せで、無責任で、プロデューサー失格とも言えるこの思いに

いつの頃からか、例えようもない不安を感じていた


そんな中、メンバーの一人が体調を崩す

後遺症などを考慮すると、ライブまで。なんならライブすら控えるべきとの診断

発表が早すぎた。仕事量の管理が甘かった。今からでも取りやめにして全員が揃う機会まで待つべきか

問題は山積み。連日の会議会議会議

なんにせよ早く判断を下さないと何もかもが水の泡になる。すると



「プロデューサー。私の事はいいですから、ライブ、やって下さい。というより、やらないと怒ります」

「確かに悔しいです。皆や、プロデューサーが思っているよりも、ずっと、ずっと、ずっと・・・・・」

「でも。それでもやっぱり、このタイミングが一番だって。私は思います」

「どうか・・・どうか、宜しくお願いします」



薄く腫れた目。しかしその瞳には、どうしようもなく強い意志が感じられた


結局、彼女一人を除いた36人でライブを行うように諸々が調整されていく

他にも俺に何らかのアクションを取ってくる子がいるかと思っていたが・・・・・

少なくとも開催内容について抗議してくる子はいなかった

おそらく俺の知らないところで、既に彼女たちなりに話し合いをしていたのだろう

本当に、こっちが情けなく思えるくらい、皆は成長していた




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