123:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:22:51.07 ID:ha7ZcpN9o
…
宵の時刻、街明かりは煌々と灯ったままに空を照らしている。
眠らない大都市ヨッツメシティ、昼夜を問わず、その輝きが途絶えることはない。
その中心であるオハラタワー、最上階には社長である鞠莉の居室がある。
本来なら両親と住むべき広さの部屋なのだが、世界各地に支社を持つオハラグループは多忙に多忙を重ねている。
父も母も仕事のために世界中を忙しく飛び回っていて、今は鞠莉が一人で暮らしている状態なのだ。
もちろん、使用人や社員は呼べば30秒ほどで飛んで来る。
食事は朝昼夜と最高級のものが用意されるし、掃除洗濯は頼まずとも全て済まされている。
日中は多忙で寂しさを感じる暇などない。
それでも、静かな夜更けに寄り添ってくれる人間は誰もいない。
重責を課された少女の背中はぽつんと、ひどく寂しげだ。
鞠莉「……oh、残念…。ううん、気にしないで。大変な時だものね」
窓の外を眺めながら、電話機を片手に通話をしている。
鞠莉「……ホワイ?元気がない?んーん、ダイヤは心配性すぎ!マリーはいつだって元気一杯よ♪」
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