159:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:41:08.61 ID:ha7ZcpN9o
英玲奈「キリキザン、“つじぎり”。エアームドは“はがねのつばさ”だ」
「うわあああっ!!?」
鋼刃がポケモンと人間を撫で斬りに、続々と薙ぎ倒していく。
遠目に見る眼光は温度のない殺意を宿していて、海未はその目的をすぐに理解する。
海未(きっと小原鞠莉が危ない。細かな事情はまるでわかりませんが、彼女に殺されなければならないような咎はないはず…)
その時、突然の停電!!!
ホール全体が暗闇に包まれ、上がる絶叫がますます混迷を加速させる。
この停電には何の意図があるのだろうか?
ともかく、一刻も早く選択をしなくてはならない。
海未(っ、事態は刻一刻と進行していく…猶予はありませんね。綺羅ツバサを追うか、統堂英玲奈を止めるかを選ばなくては…)
数秒考え…
海未は綺羅ツバサが姿を消した扉の方向へと足を向ける。
暗闇の中でも方向感覚を失わず、ある程度自由に歩けるのは園田流の鍛錬の成果だ。
海未(小原鞠莉は…あれだけSPがいるのです。きっと大丈夫、そう思いましょう。私はイーブイを…ことりを助けたい!!)
海未の選択は真摯な思い。
しかし、海未は英玲奈を相手にSPの警護など意味を成さないことを知っている。
その事実を直視こそしていないが…海未は、一人の人間を見捨てたのだ。
キィ、と音。
扉を引き開け、海未は待ち受ける暗闇へと姿を消した。
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