172:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:48:55.11 ID:ha7ZcpN9o
千歌「い、一度に二匹で?!ひどいよ…!」
あんじゅ「ああっ…それ。そのリアクションが欲しかったの」
千歌「へ…?なんのこと…」
あんじゅ「ふふっ…私が攻撃したら「ひどい」と感じてほしいし、「なんで私がこんな目に」と混乱してほしいし、泣いて命乞いをしてほしい!」
手入れの行き届いたライトブラウンの長髪を歓喜に震わせ、あんじゅの害意はいよいよ隆盛の気配を滾らせる。
(いきなり切った張ったに対応してくるオトノキの連中ってやっぱり変よね?)
そう内心に悪態を吐きながら、お楽しみはまだまだ。
いたぶって嗜虐心を満たすべく千歌に次の間を与える。
あんじゅ「お次は?可愛いお上りさん」
千歌「だ、だったら私も一気にっ…!オオタチとベロリンガ!出といでー!」
ボ、ボンと弾けるボール。
同時に現れたのは千歌の残り二匹、小動物的な愛らしさのオオタチと、舌を自在に武器として戦うベロリンガ!
目には目を、数には数を。千歌はきりりと視線を強く!
しかしそれはあんじゅの想定内。
悠々と笑み、千歌の様子を楽しむように眺めている。
あんじゅ「そうそう、俄かに真似るその感じ…」
千歌「えっと、ベロリンガはたたきつけ…あ、ちがう!オオタチから“てだすけ”をしてからその後に…」
あんじゅ「はぁっ…たまらない♪」
千歌は慣れない乱戦にあたふたと。
ここまで歩んできた旅路はあくまで平穏、千歌は変則的な戦闘を経験していない。
場に出されたばかりのオオタチとベロリンガは状況を理解できておらず、悪意めいた無数の虫ポケモンたちを前にびっくりとしながら千歌の指示を待っている。
そんな二匹をビークインが駆るスピアーが突き、アーマルドの岩爪がかち上げる。
「ああっ…!」と声を上げかけた千歌、その首へと絡みつくしなやかな五指…
あんじゅの指が千歌の首を締め上げている。
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