184:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:55:31.44 ID:ha7ZcpN9o
一方、真姫。
日頃は基本的に屋内での科学研究がメイン、インドア派の真姫は密集した人波に揉まれ、「う゛ぇぇ…」と力なく呻いている。
まともに戦わせれば少なくともジムリーダーたちと比べて遜色のない腕前、しかし本人の筋力が求められる状況となるとまるっきり駄目だ。
そんな真姫の周辺、とりまく人々がまだ無事でいるのは、真姫が立食パーティーの時から隣に付き従わせていたレパルダスのおかげ。
ネコ科のしなやかさで人垣をするりと抜け、主人から指示を受けられない状況下でも持ち前の賢さを発揮し、寄る敵から真姫と人々を守るべく奮戦を続けている。
しかし的確な指示を受けられない状況下、レパルダスの体にも少しずつダメージが蓄積されていく。
「“でんこうせっか”!」と相次ぐアライズ団員の指示と衝突音、レパルダスが痛みに耐える声。
人壁でそれを視認できない真姫は悔しさに歯噛みをし、「もういいわ!下がってレパルダス!」と声を張り上げる。
普通の相手とは違うのだ、このままレパルダスがやられてしまえば洗脳薬の餌食にされてしまう。そんなことをさせるわけには…!
……突如、開ける視界!
梨子のカイリキーが真姫を取り囲む人々を放り投げたのだ。
圧迫からの解放、真姫の明晰な頭脳は為すべきことを瞬時に把握する。
真姫(深呼吸!酸素を取り込め、脳を回せ!思考を整えながら1秒で戦況を把握しなさい西木野真姫!)
真姫「レパルダス!“あくのはどう”!」
『フシャアッ!!!』
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