198:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:03:21.16 ID:ha7ZcpN9o
聖良が鋭く発した警句を、穂乃果は扉に開けた穴越しに聞いている。
その傍らにはバタフリー。パタパタと翅を泳がせ、視認されにくい程度の濃度で少しずつ、開けた穴へと“ねむりごな”を送り込んでいたのだ。
ねむりごなが効果を及ぼすのはポケモン相手だけでなく人間にも。
あんじゅとの交戦、ビビヨンの脅威から学んだテクニック。穂乃果は敗戦を糧にできるタイプ!
穂乃果(うーん、楽できるかと思ったんだけどな)
そんなのんびりとした思考とは裏腹、穂乃果は戦術を看破されたと同時に電撃戦めいて穴の中へと踊り込んでいる。
天性の超集中。普段ののほほんとした性格が嘘のように研ぎ澄まされた感覚。
目は左右、高速で滑り瞬時に全員の位置どりを把握。ボールを叩きつけるように繰り出したリングマへとすかさず指示を!
聖良「理亞!」
理亞「な…!?」
穂乃果「リングマ!“きりさく”!」
『グルゥアァァァ!!!!』
理亞「あっ!レントラー!」
鋭く振るわれた爪はレントラーを跳ね上げ、その一撃は急所を捉えている。
腹へと深い裂傷を残し、まずは一匹戦闘不能!
聖良はヨノワールに掴ませている善子を人質としてペースを握ろうと思考、しかし穂乃果は先んじている!
穂乃果「バタフリー!もっかい“ねむりごな”!」
聖良(恐らく特性は“ふくがん”、留まればほぼ確実に外さない。まるであんじゅさんのビビヨンを真似たような戦術…!)
聖良「ヨノワール、両手を開けて距離を取りなさい」
怪腕による打撃を主戦術とするヨノワール、善子を抱えたままでは満足に技を放てない。
それを穂乃果は瞬時に看破、善子を巻き込むことを承知の上で眠りの鱗粉を振りまいている!
聖良(ポケモンへの即効性と人体への影響、両方のバランスを視野に収めた絶妙な散布量…高坂穂乃果、やはり侮れない!)
穂乃果(人間はねむりごなを吸い過ぎたら体の機能を壊しちゃうんだったよね、でもそれは吸い過ぎれば、の話。
毎晩自分の体で実験したんだ、どこまでの量なら体に悪影響が出ないのかを!)
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