276:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:51:48.40 ID:ha7ZcpN9o
松浦果南の行動理念は基本シンプル。
プラス、そこに反骨の精神が宿っている。
喜んだり楽しければ笑い、腹が立てば怒る。
だが哀しくても簡単には泣かないし、だったらその悲しみの原因をぶっ潰してやろうと思い至るタイプだ。
そんな果南にとって何より大切な友人の一人、鞠莉が泣かされた。
果南(だったら、そいつをブン殴るしかないよね)
鞠莉を守りきれば実質的勝利?
いや違う、果南にとっては鞠莉が殺されかけて泣かされたという事実は拭えない物であり、それを飲み込むことを良しとしない。
それ相応の罰を浴びせてやるまで退くつもりも逃すつもりもない。怒りの大禍は増大し、深度を増していく。
果南はカイオーガよりも低空を飛ぶテッカグヤを睨み付け、再度の指示を。
果南「カイオーガ、もう一度“こんげんのはどう”だ!!」
英玲奈(あの水弾は厄介だ。速く強く、追尾性までがある。しかし発動中は若干の硬直が生まれる。そこを突く!)
英玲奈「ギルガルド!メタグロス!」
カイオーガが水弾を放つその瞬間、英玲奈は防御を担わせていた二体を攻撃へと転じさせる!
二体の激突で隙を作り、上空へと転じて果南と鞠莉の二人をテッカグヤの“だいもんじ”で焼き尽くしてしまおうという算段だ。
英玲奈の思考は海未と戦った時と同じ、徹底している。
たとえカイオーガが相手だろうと動じない。
英玲奈「どんな強力なポケモンが相手だろうと、トレーナーを殺してしまえばそれで終わりだ」
果南「確かに、同感かな」
英玲奈「…!?」
果南「当たらないからさ…直接叩き込みに来たよ」
果南は低空のテッカグヤを目がけ、カイオーガの背から飛び降りたのだ。
英玲奈の背後、その手には渦を巻く水塊。膨大な水圧を一点に留めた、カイオーガの“根源の波動”の一欠片!
それはあまりに予想外に過ぎた。あまりに命知らずの特攻!
振り向きつつの手刀も間に合わず、果南の掌が英玲奈の胸元へと水塊を捻じ込み…
果南「鞠莉のお返しだよ」
英玲奈「………ッ…!ぐはっ!!!」
螺旋する暴水が暗殺者の胸元を抉り、大穴を穿つ!!!
978Res/1221.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。