329:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:39:02.45 ID:ha7ZcpN9o
戦力は再び拮抗、ぐぬぬと睨み合う花陽と凛。
ちなみに先刻の街中での戦いを含め、二人のポケモンバトルは20戦連続で引き分け中だ。
使用ポケモンはまるで別、種族値個体値もそれぞれ。
普通なら何かしらの決着が付くところなのだが、この二人はあまりに長く一緒に居すぎている。
幼い頃のじゃれあい程度のポケモンバトルに始まり、激しく火花を散らす今へと至るまでに数百戦のバトルを経ている。
それでいてプライベートでもずっと仲良しと来ているものだから、お互いの思考や次の手がはっきりと読めてしまうのだ。
もちろん互いの手持ちや技も余すところなく把握、お互いのポケモンたちが凛と花陽の二人に懐いている。
きっとそれぞれの手持ち六匹を丸々入れ替えてバトルしたとしても何ら問題なく使いこなし、何の変わりもなく引き分けになるのだろう。
と、いうわけで、二人が戦って結果を決めるというのは不可。
お互いが山に入り、花陽は伝説のポケモンへと警句を告げることで、凛は伝説のポケモンを捕まえることで、主張を通して目的を果たそうとしているのだ。
さて、すっかり巻き込まれた格好の穂乃果と海未は訝しげにお互いを見つめる。
海未「……穂乃果、貴女は何に釣られたのです?」
穂乃果「別にぃ、人助けだよ!海未ちゃんこそ、“あなたは”って言ったよね。何に釣られたのさ」
海未「まさか。純然たる人助けです」
希「けど本当は?」
穂乃果「えへへ、花陽ちゃんが最高に美味しい食事をご馳走してくれるって…」
海未「知る人ぞ知る最高の登山ルートを案内してくれるというので、つい…」
向き合う!!
海未「やはり私利私欲ではないですか!!!」
穂乃果「海未ちゃんこそ!!!」
バッと振り向く!!
穂乃果「って!?どうして希ちゃんがここに!!」
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