359:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:56:48.00 ID:ha7ZcpN9o
“鳥面”。
その存在が悪党たちの間で囁かれ始めたのは数ヶ月前、ダイイチシティからことりたちが姿を消した少し後から。
綺羅ツバサに負け、イーブイを奪われたことりはドラゴンタイプの力に魅せられた。
だがそれよりも何よりも、世に遍く“悪”に対し、狂的なまでの憎悪を宿していた。
そんなことりがただひたすらに力を求めたのは社会の裏側、闇の中。
ただし選んだ道は悪への加担ではない。
抱えてしまった狂気と憎悪を存分に叩きつけられる相手を探し、その矛先を悪へと向けたのだ。
夜の街、場末、郊外に廃墟。危険とされる場所へ敢えて出向いた。
善良なトレーナーへと牙を剥く、そんな相手を探すのには困らなかった。
ルールに守られたトレーナーとの戦いとは違う。遠慮のない敵、こちらも遠慮をする必要はない。
ことりはひたすらに戦い続けた。
危うく悲惨な目に遭いかけたこともあったが、実力と機転で乗り切ってきた。
善良な人々を襲う悪のトレーナーをオンラインゲームにおけるPKに例えるならば、ことりの選んだ道は謂わばPKK(プレイヤーキラーキラー)。
報復を避けるために布を纏い、仮面を被り、ジム戦やポケモンコンテストには目もくれずに野試合を繰り返した。
故に、ことりのポケモンたちは穂乃果や海未のそれよりもさらに高レベルへと達しているのだ。
(・8・)「ドラミドロ、“ヘドロウェーブ”」
アライザーの片方へと容赦なく毒液を浴びせかけ、ことりはもう一人へと目を向ける。
「ふっ、ふざけんじゃねえぞ!!ぶっ殺せ!!オノノクス!!」
(・8・)「へえ、ドラゴンタイプ…」
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