368:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:03:29.86 ID:ha7ZcpN9o
そんな刑務所の中、鹿角聖良は窓なき部屋の天井を見上げ、静かに思考に意識を傾けている。
独房ではなく殺風景な一室、机を挟んで聴取人。
あくまで粛々と、確認のために何日も何日も幾度も幾度も同じ問いを繰り返される。そんな一種の拷問めいた取り調べの最中だ。
Q.【洗頭】が人にも作用するものだと理解していたか。
聖良「知っていましたよ。だからどうだと言うんです?人への作用は洗脳ではなくあくまで廃人化。それくらいの事は他の薬剤で、もっと安価に可能。
人に使う輩がいたとして、それはよっぽどの狂人でしょうね」
Q.薬剤に利用されているウツロイドの個体を目にした事はあるか。
聖良「ノーコメントです。何度聞かれても」
Q.洗頭へと加入したのはいつか。
聖良「さあ、正確にはいつだったか。両親が事業を失敗して首を括り、路頭に迷いかけた私たちへ、シンオウから国内へと進出したばかりのツバサさんが声を掛けてくださった。
ほんの偶然、気まぐれでしょうね。けれど私たちには悪の華を咲かせるあの方たちが、どんなスターよりも輝いて…アイドルのように見えたんです」
Q.今までに殺害した人数は。
聖良「本当に同じ質問ばかり。そちらも飽きるでしょう?…ゼロ。と言ってみても信じませんよね。
直接なら片手ほど。間接的に殺めたのも合わせれば、両手で数えて少し足りない程度。
ただ、それは全て私が。妹はまだ人を殺めたことはありません」
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