383:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:15:51.62 ID:ha7ZcpN9o
希が言うように、これがにこでなければ窃盗を疑わなければならないところ。
しかし矢澤にこが正義を体現したような優秀な刑事であることを海未は知っていて、ならば別の可能性を考えなくてはならない。
海未(にこは刑事で、刑事が他人の部屋へと立ち入る理由…まさか、私たち三人の誰かを…)
海未はにこを見る。
穂乃果や希に賑やかしくいじられる、間隙。
刑事としての目がことりの横顔へと向けられたのを、海未の鋭敏な感覚は見逃さなかった。
ことりを?
疑って、何故?
そんなはずは…しかし否定できない。庇える要因がない。
ことりが送ってきたこれまでの旅路のほとんどを、海未は知らないのだから。
ことりは花陽たちの会話に混ざっていて、こちらを振り向かない。まるで振り向こうとしない。
にこから浴びせられた視線に気付いていて、それを黙殺しているかのように。
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