394:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:22:05.03 ID:ha7ZcpN9o
凛と花陽、二人は憧れてきた伝説のポケモンが人に害を為す存在だったことに落胆を隠せずにいる。
真姫は友達のそんな顔を目に複雑な表情を浮かべ、俯き加減に口を開く。
真姫「ミカボシ…天津甕星はまつろわぬ神。悪神とされる神なの。
ポケモンがポケモンと定義されるより昔、隕石が落ちやすいこの山にデオキシスが出て、暴れたことがあったのかもしれない。
それを星の悪神になぞらえて、ミカボシ山って…」
希「なるほどなぁ…」
由来に頷き、しかしゆったりとはしていられない。
屋外から散発的に悲鳴が聞こえてくる。町中に続々とデオキシスが流入しつつあるのだ。
それだけではない、他のポケモンの声や罵声じみた人間の声が聞こえてくる。
窓の外を見たにこが苦々しげな表情で口を開く。
にこ「パニックに乗じてアライザーまで暴れ始めてるわね…」
希「早くなんとかせんとね。エリチ、戦力を分けよ。ウチはさっきまでの通り、海未ちゃんと凛ちゃんを連れて山に向かうよ」
絵里「ええ、私たちは町に入り込んだデオキシスやアライザーを処理するわ。穂乃果たちも山に向かってくれるかしら?」
穂乃果「うん、わかった!」
海未「千歌たちも心配です、探さなければ。私たちと穂乃果たちはそのままのチーム分けで二手に別れましょう」
ことり「穂乃果ちゃん、花陽ちゃん、行こっ!」
手早くそれぞれのやるべきことを確認し、海未たちと穂乃果たちはそれぞれ山へと向けて駆け出す。
昼の疲労は抜けていないが、今はそうも言っていられない。
騒然とする町中を走り抜けながら、二つのチームはそれぞれ別のルートで山へと向かう。
千歌たちがどちらのルートで逃げてきていても合流できるようにだ。
真っ先に穂乃果と花陽の腕を引いたことり。
その姿はまるでにこから距離を離そうとしているかのようで、海未の胸中に疑念は募り続けている。
しかし顔を左右に振り、暗澹とした思考を振り払う。
海未(いえ、今考えるべき事ではありません。穂乃果、ことり、花陽、どうか気を付けて!)
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