403:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:27:36.65 ID:ha7ZcpN9o
希は人差し指を立てて例を挙げる。
正式にトレーナーを目指しているわけではない凛は実力はあれど、トレーナー用の座学をこなしていない。
そのためピンとこない様子で、海未は希の言葉を継いで凛に説明を続ける。
海未「ジバコイルは今でこそメジャーなポケモンですが、進化できることが最初に発見されたのはテンガン山。それまではレアコイルが最終進化だと思われていたのです」
凛「へえー、ハチノらへんはコイル系出ないし、全然知らなかったにゃ」
希「つまり、デオキシスにとってはここがそういうパワーに満ちた場所かもしれんってことやね」
海未「だとすれば、この土地でだけ進化できるポケモンというのも他にいるのかもしれませんね」
そんな会話を交わしつつ、希は「こんなことなら主力組で来た方が良かったかなぁ」とボヤいている。
いざ危急、山に向かう前に手持ちを入れ替えようかとも考えたのだが、預かりシステムのあるポケモンセンターは町民たちの緊急避難場所としてごった返している。
パソコンでメンバー入れ替えしようにも、パニックで回線が混雑しているため時間がかかってしまう。故にやむなくそのままの趣味パーティでの山入りとなっている。
希「こんなことになるなんて、ウチの予知もたかが知れてるなぁ…っと。来るよ、二人とも!」
海未「!」
森林の枝葉の隙間を縫うように、橙と緑の触腕が奇々怪々と編み込まれていく。
DNAを想起させる二重らせん、数体のそれが素早く重なり密度を高め、網を形成して海未たちをまさに一網打尽とするべく覆い被さってくる!
希「ソルロック、ルナトーン、“ストーンエッジ”と“サイコキネシス”や」
凛「うわっ!変なの出た?!」
凛が驚いた通り、希が繰り出した二体もデオキシスとはまた別のベクトルで奇妙な外見。
それぞれ太陽と月を模したような形状の浮遊岩に簡易な顔パーツを付けた、そう表現する他ないポケモンが希の左右に浮かんでいる。
そして指示に従い岩刃と念動力を発揮し、それぞれが一体ずつのデオキシスシャドーを退けている。
希「ふふ、面白いやろ?この子らも宇宙から来たんだって。土地に影響されて進化しないかな〜とか思って連れて来たんやけど、それはないっぽいかなぁ」
海未「それほど種族値は高くなかったはずですが、敵を一蹴…流石です、希」
希「ちゃんと育ててあげればどのポケモンもなんだかんだ頑張ってくれるもんやからね。レベル上げて殴ればわりとどうにかなるんよ。ガブリアス相手とかの特例は別として」
海未「な、なるほど。わかりやすいですね…」
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