413:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:33:11.80 ID:ha7ZcpN9o
と、咆哮!!!
穂乃果と花陽がビクッと驚きそちらを向けば、ことりのボーマンダが“げきりん”の蹂躙で残りのデオキシスシャドーを一挙に片付けている。
怒竜の尾撃が残り少なくなった一体を木ごと叩き潰し、生じた旋風にとさかを揺らしながらことりは柔和な笑みを絶やさない。
残るは一体、追い詰められてもデオキシスの佇まいは変化を見せない。
それはいくら倒されても本体に影響のない分身体だからか、あるいはデオキシスという生命自体が感情を宿さない存在なのか。
穂乃果、ことり、花陽。
デオキシスは三人のうち、ボーマンダを駆ることりを最たる脅威と見做したらしい。
刺突力を可能な限り高めた形状に両腕を変じさせ、そのままことりへと突撃を!!
ことり「うーん…」
そんなことりの傍らにはボーマンダともう一匹、チルタリスが。
どちらで応じるかと少し悩み、すぐにことりの表情はいたずらっぽい笑みへと変わる。
ことり「チルタリス、“コットンガード”でお願いっ」
『ちるるぅ!』
もふぁり。
チルタリスが大きく広げた羽毛の翼はデオキシスの突進を搦め捕り、その勢いを殺して横へと受け流す。
流された突進、その矛先は…穂乃果へと向けられる!
ことり「穂乃果ちゃんっ、パス♪」
穂乃果「でええっ!?ガチゴラス!“かみくだく”!」
驚きに叫ぶ穂乃果。
しかし息はぴったり、急なアドリブにも見事に応じてみせている。
ガチゴラスはその大顎で凶手の突貫を受けて捕捉、咀嚼!!
オハラタワーでもらった時よりも遥かに強く逞しく育っている。
それもひとえに穂乃果の愛とセンス、それと餌代を捻出する苦労が故!
ともあれ、最後の一体のトドメを穂乃果へと譲り、あるいは押し付け…
ことりはなんとも要領のいい笑顔を浮かべて締める。
ことり「はいっ、おしまい?」
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