543:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:02:16.78 ID:ha7ZcpN9o
ダイヤ「っぐ…ぁ…!!」
滴る紅血、穿たれる肉体。
デオキシスの触腕は凛を一旦放棄し、ダイヤへとその鋒を向けている。
凛を拘束するために細く複数に分かれていたのが再び二本へとまとめられている。
その形状は遺伝子めいて螺旋、オレンジと青緑は強靭にしなりながら攻撃性を示す。
優先度の問題だ。
デオキシスはあくまで友好を伝えたいのであって、そのためには気絶している凛よりも意識を取り戻したダイヤへの攻撃が優先される。
プラス、攻撃してくるので倒されないように応じているという意図も優先度の判断には関わっているが、とにかくターゲットはダイヤへと移行している。
そして触手の先端は、ダイヤの肩口と太腿を貫いている。
その身体にはデオキシス細胞が入っているわけだが、全身の体細胞に占める割合が少ない。
同族と判断されるには至っておらず、故に攻撃対象。
血を流し…しかし、怯まず。
ダイヤは刺さった触手を掴み、痛みに唸りながらそれを引き抜く。
ダイヤ「デオキシス。貴方が一体、何を考えているのかは知りませんけれど…」
『キキュキキキリリ…』
ダイヤ「穂乃果さんも、凛さんも、わたくしより年下。つまり…妹のようなものです」
『キラロロロロ』
ダイヤ「そんな妹たちが窮地に置かれている。ならば…姉が守るのが道理というものでしょう!!」
刺突!刺突!!
腹部と胸元を抉られて、ダイヤはしかし退かず。
何故だかはわからないが、痛みはそのままだが、傷が塞がる体質になっている。
きっとそれはロクなものでないという実感がある。だが、今二人を守るためには悪くない。
ダイヤ「征きますわよ、メレシー」
『メレレっ!!』
残る手持ちは最後の一匹、メレシーだけ。
それでもダイヤは不退転。守るため、前へ!
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