585:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:40:12.43 ID:ha7ZcpN9o
「ぎゃあああ!!」と叫んだ善子の前へ、ぬうっと姿を現わすピンクと黒の巨体。
まるまるとぬいぐるみのような両手を広げ、つぶらな瞳で善子とアブソルを見つめている。
嬉しそうに口を開き…
『グマアアアア!!!!』
『アブゥ!!?』
善子「あ、アブソルぅ!?」
キテルグマの“ばかぢから”!
両手でアブソルを捕まえ、ベアハッグの要領でアブソルの体を激烈に締め上げている。
キテルグマは友好的なポケモンだ。その行動は単に抱きしめているだけ。
ただ、筋力があまりに凄まじい!
アブソルは大ダメージに完全にノックアウトされていて、キテルグマは首を傾げてそっとアブソルを地面へと寝かせる。
そして視線をくるり…善子をロックオン!
善子「こ、こ、殺…!」
ガクガクと全身を震わせる善子。
無理もない、キテルグマに抱きしめられて絶命するトレーナーが多いというのは有名な話。
アブソルがやられ、もう手持ちはゼロ。背後では竜がジャラジャラと摩擦音を響かせている。
前門のキテルグマ、後門のジャラランガ。
絶体絶命の危機に…現れる、さらなる絶望。
梨子「よっちゃん」
善子「ひ…!」
両手を後ろで組み、キテルグマの背後からするりと現れたのは四天王、桜内梨子。
その表情には笑みが浮かんでいて、一歩、一歩と歩み寄ってくる。
だがその笑みは粘性の、善子にとって酷く不吉な色を宿していて、捕まってしまえばタダでは済まないという確信…!
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