606:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:56:30.27 ID:ha7ZcpN9o
部屋の四隅には穴が開き、猛烈な勢いで催眠ガスが噴出され始めている。
だが動じず、ミュウツークローンは絶命した男の体を念波で押し潰してミンチ状へと変え、ガスの噴射口へと押し込めて塞いでしまう。
ツバサ「好。」
随意即応、ツバサが指示を下すまでもなくミュウツークローンはその思考に従じている。
ポケモンの側でも思考し、その優れた思考回路はツバサへと正解択を指し示す。
超性能、ながらに凶暴。
その制御性だけが弱点とも言えるミュウツークローン、それを何故ツバサは心を通わせたように扱えているのか?
ツバサが描く複数のプラン、その中に“投獄される”という選択肢が存在した理由は二つ。
そのうち一つが、ミュウツークローンとの精神順応だ。
オハラタワーでの強奪後、ツバサはアジトで幾度かミュウツークローンの試験運用を行なった。
だがツバサ、英玲奈、あんじゅ、他にも優秀な団員の数人が使役を試みたが、誰一人としてまともな制御を為せず、得ながらも使えないという状態に陥っていた。
一般に、エスパータイプはノーマルタイプなどと比較して扱いが難しい。
その全力を発揮させるには、ポケモンと精神を通わせることが何よりも重要だとされる。
ミュウツーの場合はその傾向が輪を掛けて顕著。
遺伝子を操作されて好戦的な性格になっていることに加え、人間から実験体にされたという意識から強度の人間不信を患っているのだ。
クローン体にもその傾向は同一で、ツバサは一つの手段を講じる。それはごくシンプル。
ツバサ「長時間お腹に入れてれば馴染むわよね、お互い」
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