622:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:05:34.69 ID:ha7ZcpN9o
ツバサ「聖良」
聖良「はい」
ツバサ「これ、渡しとく」
聖良「このボールは…!」
聖良は驚きに目を見張る。
そのボールに収められているのはたった今、怪電波を撒き散らす一端を担ったUBウツロイド。
無論、精神干渉のみならず高い戦闘力を有するポケモンだ。
そんな大切な一体を、オハラタワーの一件で敗北の失態を晒してしまった自分に?
戸惑い、聖良は思わず言葉を返してしまう。
聖良「その、ツバサさんが持っているべきでは…」
ツバサ「私は自前の子たちで戦った方が強いから」
聖良「で、ですが…」
ツバサ「アナタはアライズ団の試験運用役、テストトレーナーを務めていた。新戦力の取り回しには自信があるでしょ?」
問われ、聖良は少し考えてから頷いた。
確かに自信はある。自分ならやれると確信がある。
懐かせ、心を通わせたポケモンの実力を最大限に引き出してあげる、それが普通のトレーナーに求められる資質だ。
聖良も悪ながらに、手持ちのマニューラやヨノワールらには深く慕われていた。その資質は有している。
だが同時に持ち合わせるもう一つの技術、聖良は手にしたばかりの懐いていないポケモンでも、その能力を引き出すことのできるトレーナーだ。
それは聡明と冷静から。あらゆるタイプ、あらゆるポケモンへの造詣を深く持ち合わせていて、プラス落ち着いた盤面対応力。
故に100%とは言わないが、90%ほどの実力は引き出してやれるのだ。
ツバサはそれを知っている。
聖良自身の才覚と、英玲奈が育て上げた技術と。二軸で信頼を置いている。
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