636:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:14:00.24 ID:ha7ZcpN9o
そんな不穏を断ち切るように、梨子は両手で自分の頬をピシャリと叩いた。
気休めかもしれないが、理性にしっかりと筋を通せたような気もする。
花丸「梨子さん…?」
梨子「……なんでもないよ、驚かせてごめんね、よっちゃん、花丸ちゃん」
花丸「あ、よかった。いつもの梨子さんずら…」
善子「お、脅かさないでよ…まあいいけど」
そこでふと、花丸が時計を見つめて首を傾げる。
花丸「……曜さん、トイレから戻ってくるの遅くないかなあ」
善子「…本当ね。もう10分近い。便秘かしら?」
花丸「善子ちゃん、そういうのはもうちよっとオブラートに包むずら」
梨子「………」
ウツロイドの怪電波は悪だけでなく、不安定な心に作用する。
梨子は一点の曇りもなく善人だ。だが、揺さぶられている。それは心の内に秘匿したちょっとしたアブノーマル性から。
だとすれば、曜は。
梨子は自分のするべきことを見定め、善子と花丸の二人へと真剣な眼差しを向ける。
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