703:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 15:24:15.45 ID:ha7ZcpN9o
その威厳はまさに善子のエース、黒烏が空から颯爽と降る。
眼光に威厳を宿し、さながらその姿はオーディンに従うフギンかムニンか。
個体値は望むべく最良、滑空!強靭な脚がグレイシアの体を痛打する!!
704:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 15:26:10.75 ID:ha7ZcpN9o
理亞「っぐ…はああっ!!」
投げ飛ばされた理亞は空中、ムーンサルトのように身を捻って体制を立て直す。
単純な身体能力ならば、姉よりも自信がある。
705:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 15:27:07.35 ID:ha7ZcpN9o
理亞「………っ、私は…」
この二人、想像以上に強い。
個々と戦ったのなら、何の苦もなく一蹴できるだろう。あくまで新米、レベル差はある。
706:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 15:27:54.55 ID:ha7ZcpN9o
━━━爆音!!!!
河川敷、乗り捨てられていたダンプカーが炎上している。
その隣には虫ポケモン…なのだろうか、屈強な体躯はパンプアップした筋肉の鎧。
707:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 15:29:06.32 ID:ha7ZcpN9o
少し、以前の印象よりはやつれているだろうか。表情に翳りが生まれている気もする。
だが基本的には相変わらず、嫌味なほどに余裕を感じさせる微笑がその口元には張り付いている。
緊張する善子と花丸。対し、理亞はその表情をくしゃりと歪めている。
そして嗚咽をこらえながら、毎夜夢に見た最愛の姉へと駆け寄っていく。
708:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 15:29:34.48 ID:ha7ZcpN9o
ただの10秒ほど。
聖良が弱みを見せたのはそのわずかな間だけ。
伏せた目を上げ、鋭気たっぷりに敵対者、善子と花丸へと目を向ける。
709:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 15:30:08.20 ID:ha7ZcpN9o
……
…
710:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 15:33:08.41 ID:ha7ZcpN9o
理亞「姉さま…強い…!」
理亞は思わず息を飲んでいる。
姉がどんなポケモンでも自在に扱えるのはもちろん知っていた。
711:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 15:35:27.72 ID:ha7ZcpN9o
理亞との合流は果たせた。この河川敷からロクノテレビまではもう残り僅か。
今はまだ、テレビ局の警備が剥がれ切っていない。突入するまでには時間的猶予がある。
それなら…私情を優先するのもいいだろう。
聖良の瞳には一人のトレーナーとしての煌めきが宿っている。
712:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 15:38:32.15 ID:ha7ZcpN9o
聖良「ふふ…やはり来ましたね」
鹿角聖良はさらりと笑む。
救援の現れに苛立ちはなく、むしろ誰よりも待ち望んでいた。
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