71:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 02:55:43.79 ID:ha7ZcpN9o
蒼白のキュウコンはその尾全てに冷火を灯し、鳴き声と共にれいとうビームを撃ち放つ。
飛来した岩弾を凍らせて落とし、さあ次はとポケモンを見るが…忽然。
ルビィ「あ、あれ…?あの女の人、いなくなっちゃった…」
絵里「……ふう、随分と逃げ足が速いのね。その思い切りの速さが悪党らしいと言えば、そうなのかしら」
穂乃果「あ、あの…ありがとうございました!チャンピオン!」
絵里「ふふ、畏まらなくて大丈夫。さっきみたいに絵里さんって…ううん、絵里ちゃんって呼んでくれていいのよ」
理知的に愛らしく、チャンピオンはそう言って笑ってみせる。
海面は凍り、港一帯の空気は未だに凍結に引き締められていて、チャンピオンってやっぱり凄い…と穂乃果は感嘆の声を漏らす。
と、そんな場合じゃない!!
穂乃果「そうだ絵里ちゃん!まだ私の友達二人が襲われてるかもしれなくて!」
絵里「ええ、知ってる。他にも援軍が向かってるわ。各所に誰がいるかわからなかったのが心残りね。綺羅ツバサを私が引いていればよかったんだけど…」
穂乃果「綺羅、ツバサ…」
笑みの奥に含まれている少しの不安。
きっとそれはあんじゅが捨て台詞で言い残したのと同じ人物なのだろう。
ことりと海未と…
燻る不安を消せないまま、穂乃果はビリビリと抜けない痺れに両手足から力を抜いた。
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