72:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 02:56:11.49 ID:ha7ZcpN9o
…
ツバサのガブリアスが咆哮する。
怒りのままの蹂躙、逆鱗の一撃はにこのゴロンダへと痛烈な打撃を浴びせて揺らがせる。
73:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 02:56:42.45 ID:ha7ZcpN9o
ことりは戦いを見つめている。
ズキズキと痛む全身は思考を鈍らせ、にこが隙を塗って手渡してくれた痛み止めと水を飲むことすらおぼつかない。
死の恐怖と重度の混乱に塗り潰された心の奥に、ただガブリアスの恐ろしさ、ドラゴンタイプの強靭な強さだけが刻み込まれていく。
74:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 02:57:11.19 ID:ha7ZcpN9o
にこが傷薬を使って持ちこたえさせていたゴロンダだが、幾度目かの猛撃についに限界が近い。
睨むように根性の座った面構えはそのまま、しかし膝をついて立ち上がれずにいる。
ツバサ「ねえ、逃げていいかしら。アナタとガチでやり合うには…そうね、レギュラー三体は欲しいとこなんだけど」
75:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 02:57:40.41 ID:ha7ZcpN9o
ことり「きゃああああっ!!!」
にこ「頭伏せて、吹っ飛ぶわよ。ゴロンダ、“まもる”」
『ゴロッ』
76:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 02:58:08.31 ID:ha7ZcpN9o
重轟がビル全体を駆け巡り、ガブリアスの内に秘められたじめんタイプのエネルギーが一帯を駆け巡る。
警察犬ポケモンたちと捜査官たちはその衝撃に吹き飛ばされ、にこはすかさず無線機に「第二班突入!」と声を飛ばす。
ツバサ「残念、今日はここまで」
77:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 02:58:38.54 ID:ha7ZcpN9o
《ダイイチシティ総合病院》
にこ「高坂穂乃果、園田海未、南ことりね。疲れてるとこ悪いけど、何があったか全部聞かせてもらえる?」
78:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 02:59:08.56 ID:ha7ZcpN9o
ことり「…………」
海未「ことり……」
穂乃果「……っ、洗脳なんて…」
79:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 02:59:38.14 ID:ha7ZcpN9o
ダイヤ「……というわけで、細かな説明をすることができませんでしたの。けれど、胸騒ぎがしていました。規則を曲げてでもわたくしが話していれば…」
絵里「ダイヤ、あなたが気に病んではダメよ?」ポン
ダイヤ「はい…そうですわね…」(エリーチカが!わたくしの肩に手を…!って、今は不謹慎ですわね…)
80:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:00:14.29 ID:ha7ZcpN9o
真姫博士と刑事にこ、どうやら二人は既知の仲。
真姫の父は世界的に有名なポケモン研究者の一人、ポケモンを用いた医療技術研究の第一人者、ニシキノ博士だ。
真姫が若くして博士として活躍しているのは自身の才能もさることながら、“あのニシキノ博士の娘”として脚光を浴びているおかげでもある。
にこの言う七光りとはきっとそのことを指していて、真姫もまたにこが母親の立場を引き継いで国際警察で働いていることを知っているようだ。
81:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:00:41.21 ID:ha7ZcpN9o
ことり「………ごめんね、モクローさん」
海未「ことり…?」
穂乃果「ことりちゃん…?」
82:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:01:13.29 ID:ha7ZcpN9o
穂乃果と海未は目を見張り、思わず顔を見合わせる。
ポケモンの交換、それ自体は普通のことだ。お互いの同意を持ってボールの所有権を譲渡しあい、ポケモンの親を入れ替える。
しかし、ことりは…
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