732:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 16:20:06.95 ID:ha7ZcpN9o
果南は力強く頷き、狂気に飲まれてしまった同僚を見上げている。
四天王の中では新参だが、人当たりの良い希とは既に仲が良い。果南にとってもこの対峙は、友人を救うための戦いでもある。
対し、希にとってこの会敵は想定内。覇気に満ちた果南の接近を、数分前から感じ取っていた。
真姫たちを“サイコキネシス”で即座に殺めることもできた。
だがそれを選ばず、“テレポート”での高空落下を選択したのは洗脳への最後の抵抗。
もし果南が間に合えば、三人を救ってくれるはず…そんな未来に望みを託したのだ。
想いは成った。だがそれを最後に、希の正気は底を付いている。
もはや相対するならば、死闘は避けられないだろう。
そんな状況下、果南にとっては重要項がもう一つ。
希「………相手が相手、ウチも全力で行くべきやね。出ておいで、デオキシス」
果南「そう、そいつ。オハラタワーではそれのせいで酷い目に遭ったんだよね。今日は負けないけど」
果南にとって、オハラタワーの敗北は英玲奈にというよりデオキシス細胞による奇襲のせい。
だったらデオキシス本体を倒せば、あの日のリベンジになる!と、果南のシンプルな思考回路はそんな結論へ帰着している。
禍根試合に気合は十分!
だが、希が駆る不可視のサイコエネルギーを、トレーナーへの妨害を破らなければそもそも戦いにならない。
それを真姫から手短に伝えられ、しかし果南は余裕を保ったままに不敵な瞳を。
果南「だったら…今の希に勝てるのは、もしかしたら私だけかもね」
考えるよりは動く方が得意。そんな果南だが、今に限れば策がある。
戦気は静かに漲り…
二人の四天王は死闘へと突入していく。
978Res/1221.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。