777:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 18:12:07.16 ID:ha7ZcpN9o
それは下、マンホールから吹き上げる水の暴圧。
天を衝いた“ハイドロポンプ”の噴射と共に、その水の主は優美な麗身を地上へと晒している。
肌色の体は潤いに濡れた質感を宿していて、尾を覆う鱗は光を反射して七色に燦めく。
頭部には薄紅色の触覚と長いヒレ。類するならば魚か蛇か…いずれにせよ、その姿は美しい。
曜の手持ち、最後の一体はみずタイプのミロカロス。
絵画や彫刻のモチーフに好まれる、世界一美しいポケモンとも称されるポケモンだ。
だが今は戦場、容姿は関係ない。
ミロカロスは戦闘用としても高い実力を有していて、口元へと水気を結集させて次撃の準備を。
曜はその背から素早く滑り降り、まっすぐに梨子へと迫る!
梨子「地下水道に潜ってるなんて思わなかったよ、曜ちゃん」
曜「まさか、下からの攻撃を避けられるなんてね…!」
メガバシャーモは梨子の指示にバックステップを刻んでいて、間欠泉の如く吹き上げた“ハイドロポンプ”から紙一重で逃れて未だ健在!
バクフーンとメガバシャーモが一帯に纏わせた熱に水気が蒸発し、白煙が周囲をうっすらと満たしている。
そんな中にも二人の視線は確と互いを捉え続けていて、次の十秒、怒涛の瞬撃が交錯する。
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