781:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 18:18:31.96 ID:ha7ZcpN9o
渡辺曜は苦悩している。
ウツロイドに苛まれているから?
いや、今だけの話ではない。
梨子という少女が引っ越してきて、(可愛い子だな、都会っぽくて)と月並みな感慨を抱き、千歌が梨子に強い興味を示し、見る間に仲良くなって…
それからずっと、今日今まで抱き続けている苦悩だ。
曜「友達…そう、友達だと思いたいんだ、梨子ちゃんのことは…」
梨子「……」
曜「……一緒にいて、楽しいとは思う。私の知らないようなことも知ってるし…
善子ちゃんの家で、千歌ちゃん抜きで一緒に過ごして、やっぱり良い子だなって」
梨子「……うん。私も楽しかったよ、曜ちゃんと二人のお泊まり」
曜「……うん。…なのに…っ、なのに私、どうしても許せなくて、キスは、キスのことはきっかけでしかないんだ。ずっと…やっぱり、ずっと…!」
梨子「……聞かせて、曜ちゃん。私のどこが嫌い?」
曜「違うんだ、違う…違うっ!嫌いなのは…許せないのは、梨子ちゃんが千歌ちゃんと仲良くなったことを妬んでるだけ…自分勝手な恨みで。
あれとかこれとか、細かな言いたいことは全部、妬んでるから気になる部分で…
嫌いなのは私、私だよ。友達を、友達なのに、妬んで、憎んで、嫌ったりしてる自分のことが!!!一番嫌いで…許せないんだっ…!!!」
梨子「………うん、きっとそうだと思ってた」
曜「黙れ…黙れ黙れ黙れ…!知った風な口を…!」
梨子「聞いて、曜ちゃん」
梨子は一歩、曜へと歩み寄る。
978Res/1221.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。