790:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 18:23:05.35 ID:ha7ZcpN9o
ああ、きっと親友になれる。心からの。
そんな確信を得ている。
そしてなんでも言い合える親友になるため、曜はまず言っておくべき文句を口にする。
曜「で、梨子ちゃん。千歌ちゃんとキスしたって話だけど…っんむぐっ!?」
梨子「……んんっ…」
それは電光石火、神速、通り魔めいたキス!!!
梨子の柔らかな唇をあてがわれて、それが離れてからと曜は激しく目を泳がせている。
顔を紅蓮に染めている。動揺にオロオロと手をふらつかせ、声にならない声で梨子へと尋ねる。
曜「!!、?、?!、きっ、き、きs!?」
梨子「聞いて、曜ちゃん。曜ちゃんのファーストキスも私なら、千歌ちゃんと曜ちゃんは対等でいられると思うの」
曜「た、たいとう」
梨子「あとは曜ちゃんが千歌ちゃんとキスをすればバランスが取れる。でしょう?」
曜「えっ、それは…いや、あれ?」
梨子「そうよね?」
曜「………そ、そうかもしれない…!」
押しに弱い。そんな曜の気質を、梨子は既に見抜いている。
そして、またしても強引に友達の唇を奪い…ただ今回は、記憶を消さなくてもいいかな、と。
梨子「助けてあげたんだから、キスくらいいいよね?」
曜「……う、うん…」
梨子「さ、千歌ちゃんを探しに行かなくちゃ。きっとどこかで戦ってるはずよ」
曜「…!そうだね!」
手を引かれ、立ち上がる。
虚を突いたキスはともかく、手を繋いだまま歩き出す二人にはもうぎこちなさはない。
固い友情が結ばれ、一つの戦局にピリオドが打たれた。
場面は移行し…
松浦果南と東條希。
四天王同士の激闘が、始まろうとしている。
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