804:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 18:31:28.36 ID:ha7ZcpN9o
辛うじて形状を保った水球、その中はジャグジー風呂のように乱舞する泡に覆われていて視界は不明瞭。
果南が負けてしまえば希が解き放たれる。
それは今の真姫たちにとって死刑宣告にも等しく、ひいては終焉のトリガーに…
花陽「あっ、中が見えてきた…よかった、無事みたいだね!」
真姫「……でも待って。果南の周囲、水が赤くない…?」
果南(っぐう、効いたなぁ…!)
果南、それに六体のポケモンたちはいずれも無事だ。
ゲンシカイオーガの支配圏、水中にいたことが功を奏した。
水のエネルギーを超圧縮して放つ“こんげんのはどう”、それを“サイコブースト”の衝撃に広く合わせることである程度の威力を相殺してみせたのだ。
とは言え後出し。威力の全てを打ち消すことは難しく、余波に多少のダメージを負わされている。
そしてポケモンたちは“多少”で済めど、生身の人間、果南はそれで済むはずもない。
真姫が目敏く気付いた水の赤色、それは滲み出す血液。
果南の体を押し包んだサイコエネルギーの残滓は、その体の全てを痛めつけている。
ダメージは内臓にも及び、ありとあらゆる箇所から流血を。
徐々に赤を濃くしていく水を目に、希は酷笑一つ。
希「トレーナー狙いの方が効率よし。悪の組織がそう考えがちなのも納得やねえ」
果南「……何、勝った気でいるのさ。ようやく面白くなってきたってのに…!」
希「はぁ…これだからバトル脳は嫌なんよ。ま、すぐに何も考えられなくなるんやけど」
内心にほくそ笑む。(これでおしまいや)と。
果南の背後、そこにはメガフーディンが転移を!
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