807:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 18:33:37.52 ID:ha7ZcpN9o
果南(変だな、わざわざメガフーディンを守備に戻らせた)
違和感を覚えている。
鞠莉に、様々な評論家に、ひいてはネットなどでファンからもアキバ地方きっての脳筋プレイヤーと評される果南だが、決して地頭が悪いわけではない。
考えるより先に体が動くタイプというだけで、観察眼や勘の良さはむしろ常人よりよほど優れている。
果南(確かに上手いことスプーンで止められたけど、メガフーディンの防御は固くないよね。なのに、それを盾に使う?)
うーんと首を捻り、手短に考察へと結論づける。
果南(なんとなくだけど…あのデオキシスっての、見た目よりは脆いのかも。うん、多分そんな感じ)
と、それ以上穿っては考えない。長々と考えるのはやはり性に合わないのだ。
ただ、果南の考察は的を射ている。ズバ抜けた高種族値を誇るデオキシス統合体、その唯一の弱点は体力、HPの低さだ。
地上、見上げる真姫もポケモン博士としての知見から、果南の違和感と同様の考察をさらに先へと進めている。
真姫(デオキシス、種としての最大の特徴は状況に応じての細胞組織の自由な組み替え。基本形に加えて攻防速、体の形状自体を即座に大きく変化させる性質はとても珍しく強力…)
しかし希は今、隙を見せてしまった。
果南は気付けているだろうか。大声を上げてもここからは届かない。
果南はイヤホンをしているのだから尚更。真姫は歯噛みしつつ、デオキシスの姿を見る。
真姫(ニョロボンの打撃を受けた部分、少しだけど凹んでた。メガフーディンに庇われた直後にはもう治っていたけれど、“じこさいせい”を使ったのね)
真姫(…ディフェンスフォルム、あの姿は全身を堅固に固めている。すごく硬いわ。
でも、克服しきれていない大きな欠陥がある。細胞組織を自由に組み替えられるのは利点だけれど、その分、細胞の繋がりが地球の生物に比べて脆い)
真姫(“じこさいせい”でそれを補っているからわかりにくいけど、攻略法はある。お願い、気付いて…!)
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