818:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 18:40:51.38 ID:ha7ZcpN9o
発揮するのは希自身のサイコキネシス!
その威力は既に、人域を完全に逸脱している。
距離が離れていて水圧の抵抗で完全な威力ではないとはいえ、カメックスの放った“ハイドロポンプ”へと横ざまにぶつける超力!
希(ぁぁァアアアアアアアッッ!!!!!)
壁のように正面から受け止めるわけではない、斜めに圧の逃げ道を形成する。
そんな巧みな念動力で、希は“ハイドロポンプ”をデオキシスから逸らすことに成功している!!
だが、そんな無理に希の脳は悲鳴を上げている。
サイコエネルギーの根源、脳の中の回路はオーバーヒートを起こしていて、鼻血が水を紅に滲ませる。
脳の酷使は酸素の消費を想定よりも早めていて、希は呼吸限界へと既に到達している。
だがそれをも忘れ、カイオーガを仕留めるべき好機に狂乱を!希はついに、水中に大声で叫ぶ!!
希「デオキシスッッ!!“サイコブースト”!!!!」
極光、痛烈に拡散するエネルギー波はこれまでで最大規模!!!
ゲンシカイオーガは猛進に、全力の“こんげんのはどう”でそれを迎え撃つ!!!
水球が再び爆ぜ、先ほどの比ではない量の水が地上へと注いでいる。
直下は小規模な洪水の様相を呈していて、ギリギリ安全圏と思える位置まで離れていた真姫たちへとそれなりの量の水が押し寄せている。
真姫「きゃあああっ!!!」
花陽「真姫ちゃんっ!」
凛「っ…!勝負は!?」
三人はそれぞれを庇いつつ、上空へと目を向けている。
ついにカイオーガとデオキシスが完全な衝突をしたのだ。その結果如何では、戦闘の結果が決まりかねない…!
そして真っ先に見上げた凛が、普段の明るさに見合わない絶望的な声を漏らしている。
凛「カイオーガが、負けてる…」
水球の中には仰向けに、打ちのめされたカイオーガが揺蕩っている。
辛うじて意識は残っているのか、水球はまだ保たれている。
だが、それが絶たれるのも時間の問題か。
カイオーガの体に刻まれたサイコブーストのダメージは遠目にも重篤で、威厳に満ちた姿が今は弱々しく…
花陽「そ、んな…」
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