過去ログ - 穂乃果「行くよ!リザードン!」
1- 20
830:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:08:16.60 ID:ha7ZcpN9o
もちろん、絵里に限った話ではない。
ある者は単身悪の本拠へと踏み込み、ある者は悪を追って戻れる保証のない異空間へと足を踏み入れる。
他の面々も然り、豪胆と高潔を持ち合わせてこその王者。

…いつの間にか、雪が降り始めている。
爆熱の気流を利用し、絵里は上空へと急速に雪雲を生み出したのだ。

女王の声は雪中に茫洋と響き、その出所を掴ませない。

降る雪は炎熱にほどけ、蒸気の白煙は炎光を乱反射させる。
プリズムめいて極光、全ての輪郭はかすみ、その様はさながら幻想、炎雪のハレーション。

兵士たちの誰もが目を皿にして絵里を探している。
もちろん鞠莉とダイヤも同様に。
ダイヤの傍らにはすぐに戦いへと対応できるよう、ディアンシーが身を輝かせていて…
その小さな手が、一点を指差す!


『ディアッ!』

ダイヤ「ディアンシー、見つけたのですか!?」

鞠莉「どこに……って!」

絵里「キュウコン、“ふぶき”」


突如として湧き上がる絶氷の風、その出所は隊列を組んだオハラフォースの部隊の中心部。
絵里はそこに、キュウコンと共に凛と佇んでいる。

冷気は麗しくも夙く、兵士たちの体へとヴェールのようにまとわりつく。

(逃れなくては)

彼らがそう思い至るよりも数タイミング早く、強固な氷の戒めは既に完成されている。そして膨れ上がる氷晶!
絵里だけを台風の目のように巻き込まず、周囲の兵士とポケモンたちを瞬時に氷漬けにしてみせる恐るべき凍結力!!

包囲の一角、二十人近い兵士が氷の中に飲まれている。
その氷はあまりにも強固で、同様に飲まれたポケモンたちに炎技を使って脱出しようという思考力を残さずに昏倒させている。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
978Res/1221.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice