856:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:25:50.68 ID:ha7ZcpN9o
モンスターボールの内部へと声は届く。
ポケモンが中にいる状態でも、開閉前に声をかけて予め指示を下しておく事は可能だ。
鞠莉は手持ちで最後の一匹へ、先んじて一つの指示を下している。
それはごくシンプル、技の対象の指定だけ。
カチリと開閉スイッチが押され、鞠莉はそれを投じない。
自身の傍らへと出現させることを選択したのだ。
だが絵里から見てそれは悪手。ギャロップに今更一匹が加わっただけで、確定で氷柱を撃ち込めるこの状況は変わらない。ミュウツーでも出せるのならば別だが。
ボールが開かれ、現れたのは…
絵里『……』
絵里「……え、私…?」
『パルルゥ…ッ?』
鞠莉の傍ら、ギャロップに絵里が乗っている。
麗とした威厳はそのままに、パルシェンへとアイスブルーの瞳を向けている。
パルシェンは混乱する。
あれは主人、絵里だ。指示を下した絵里は隣にいるけれど、ギャロップの上にも絵里がいる。
このまま撃てば巻き込んでしまうけれど、撃っていいのだろうか。
そんな思考に動きが硬直し、射出されるはずの氷柱はそのままに留まっている。
絵里の思考もまた、困惑に秒間停止し…
絵里『……めたっ』
電光、走る理解!
絵里「っ、メタモン!?撃ちなさい!!」
鞠莉「遅いっ!!ギャロップ!“Horn Drill”!!!」
絵里「“つのドリル”…っ!!」
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