868:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:32:28.78 ID:ha7ZcpN9o
狂気に取り合うつもりはないとばかり、絵里が令じるは即座の烈風撃。
万物を停止させる冷気もさることながら、風速もまた大型台風の暴風域が如し。
舞い積もった大量の雪を巻き上げ、地吹雪が怒涛を馳せる!
エンペルト、ガラガラ、ディアンシー。
残る三体へとダイヤは目配せをし、手短に指示を告げて地へと手を…否、触腕をあてがう。
ダイヤ「ッ゛ああああああっ!!!!!!」
絵里(自力で岩盤を持ち上げて…!)
暴圧する飄風を遮蔽!!
本物のデオキシスには及ばないながら、ダイヤの腕力は怪物的なまでに上昇している。
だが巨大なビルを凍結させるメガユキノオーの吹雪、たかが岩壁一枚では五秒と持たない。
無論、ダイヤはそれを承知済み。
ガラガラは先んじて下された指示に従い、武器である骨をダブルセイバーのように振り回して岩盤を砕き割っている。
飛散する岩礫、そこに交えて放つはディアンシー!
ダイヤ「“ダイヤストーム”!!」
『ディアアッ!!!』
絵里「ユキノオー、“ウッドハンマー”」
樹氷の大魔は重みに傾いだ上体を持ち上げる。
その身は鬱蒼、メガシンカの過剰なエネルギー供給により氷が異常発達、直立を不可能にしている。
だが問題はない。そのデメリットに見合うだけの攻撃力を手にしている。
大咆哮に打ち付ける両腕!!!
『ノオオオオオオッ!!!!!!』
ダイヤ「アスファルトの下から樹々が!?」
ユキノオーは地面を叩き、都市の舗装を砕き、その下に押し込められた草木の根や枯れ草の残滓へと莫大な草エネルギーを送り込む。
反応、矮小な根に草花が猛烈な速度で大樹へと成長。
ただ生えてくる木?いや、勢いが尋常ではないのだ。
一帯を食い荒らす怪樹はビル五階ほどまで到達、まるで昇竜の如く。
受ければ下腹から数十トンのトレーラーに撥ね上げられるような衝撃は必至。
それが二十、三十と屹立割拠、ディアンシーが放った金剛嵐を防ぎ止め、そのままに攻防を兼ねている。
ダイヤとポケモンたちは回避へと専心せざるを得ない!
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