88:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:04:08.12 ID:ha7ZcpN9o
一変、クールな雰囲気は一瞬でどこかへと霧消する!
砂地の柔らかさに背中を預け、手と足を左右にわしゃわしゃと泳がせる。
雪原でスノーエンジェルを作って遊ぶ時のように、砂地に模様が刻まれていく。
穂乃果「暑いよ!!」
季節は六月、梅雨を前にした初夏の頃。
旅立った頃に比べれば暦通りに日差しが強くなってきていて疲労を誘う。
喉はカラカラ足はヘトヘト、ほんのり怠惰な穂乃果が長く耐えられるはずもなし。人間、性根はそうそう変わらない。
そのまま一分ほど「ううー…」と不機嫌に呻き、目を閉じてみる。
「ほのかちゃぁ〜ん…」「全く、これだから穂乃果は…」
そう言って手を引いてくれる幼馴染は、今はいない。
穂乃果「……うがぁっ!」
吠えてピョンと跳ね立つ。
右手に見える小高い丘へと駆け登り、遠方に見える煌びやかな大都市を見下ろす。
穂乃果「あれがヨッツメシティ…」
978Res/1221.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。