895:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:49:30.89 ID:ha7ZcpN9o
意外というべきか、一度攻勢に移れば、ルビィは存外に思い切りがいい。というか容赦がない。
一般に、弟や妹がいる人間は手加減という感覚を体得しやすい。
自分より生物としての機能に劣る年下と接する中で、容赦だの遠慮だのという感覚が培われるのだ。
逆を返し、末子はその手の感覚に疎い。
もちろん単なる傾向の話ではあるが、少なくとも今のルビィの攻勢は加減なし!怒涛!
ルビィ「“サイコキネシス”!“サイコキネシス”!“サイコキネシス”っ!!!」
理亞「ふざけてる…狙いも付けずに無闇に!」
ルビィ(こ、攻撃してればされないもん!)
当たってこそいないが、ルビィの戦術はそれなりに理亞を追い込んでいる。というか困らせている。
催眠の念波を辛うじて躱し、サイコキネシスから転ぶように逃げる理亞。
ルビィのムシャーナが放つ波動はちょうど人一人をすっぽり包めるくらいの範囲の空間を歪めてみせる。
それは希のような熟達したエキスパートのものは比べるべくもない小規模。だが、人間を気絶させるくらいならこれでも十分!
理亞「卑、怯…ッ!!」
ルビィ「ひえっ…!ごめんなさいごめんなさい!“サイコキネシス”!」
理亞「っ!許さない」
ルビィ「い、今は攻撃してるからだけど、なんでルビィのことをそんなに…」
理亞「なんで…?まさか忘れた!?オハラタワーでピッピに私を殴らせて!そのせいで姉さまが逮捕されて!!」
ルビィ(あ、そうだった…)
理亞「思い出した。あの時のドス黒い気持ち…!」
ルビィ(思い出さなくていいよぉ…!!)
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