956:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:33:52.66 ID:ha7ZcpN9o
千歌「な、に…これ…っ?!」
千歌は足に、何かものすごいダメージを与えられたとだけ認識している。
例えようにも例えられない、こんな痛みは今までに味わったことがない。
前に読んだ漫画では焼きごてを当てられたようなだとか、そんな表現をしていた。似た痛みなのかもしれない。
けれど千歌はそんなものを当てられたことがないからわからない。
胸や頭を撃たれたわけではない。だが、太ももの負傷というのは深刻だ。
大動脈などの大きな血管が通っている箇所で、仮にそこが傷付けば失血死の危険性が高い。
実際、だくだくと鮮血が溢れ出していて…
千歌(あの子が持ってるあれは…ピストル?そっか、私、それで…)
聖良(勝たないと、勝たなきゃいけない…私は理亞を守らないといけないんだ…!)
二発目は…いらない。
聖良は銃を、今度こそ誰の手も届かない川底へと投げ捨てている。
ルビィが何かを叫んでいる。
理亞もまた、何かを叫んでいる。
だが千歌は失血と激痛に朦朧、聖良もまた心が壊れる寸前。
まさに満身創痍。だが、あくまで二人はトレーナー。そんな状況にも、ポケモンたちへと指示を下している!
聖良「ウツロイド、“パワージェム”。ヒードラン、“マグマストーム”…!」
千歌「ギャラドス、“たきのぼり…っ!メガガルーラは、“けたぐり”っ!!」
ウツロイドの“パワージェム”はいわタイプの攻撃。ギャラドスを潰して光明を見出そうとしている。
だが、ギャラドスは先んじて再び猛然の水勢。ヒードランの“マグマストーム”を即座に鎮火!!
そして迫るメガガルーラ!
親子二体、思いきり足を引き…痛烈な襲撃をヒードランへと叩き込んでいる!!!
『ごぼっ、ぼっ、ぼ…!!』
聖良「ああ…!ヒードラン…っ!」
千歌「あと、一匹…っ!!」
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