958:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:34:47.48 ID:ha7ZcpN9o
勝った。千歌とルビィは勝ったのだ…!
流血に背後へとよろめきながら、千歌の腕は高らかに天を衝いている!!
ルビィは勝利の喜びと怪我の心配に今にも駆け寄りたい、そんな表情で千歌を見ているのだが、まだ体の痺れが抜けていない。
理亞もまた、先の余波に体が言うことを聞かず…
敗れた姉の姿を見ながら、ボロボロと大粒の涙を零している。
理亞「ね、えさま…、離れたくない…一緒にいたいよ…」
聖良「…………私、は…」
理亞を守らなくちゃいけないのに。
聖良の心にはその言葉だけがリフレインしていて、全てを失う敗北に絶望、思考は意を成していない。
そんな聖良の心へ…呼び声が忍び入る。
それは言葉ではなく、不明瞭なイメージ。
“触れろ”
“受け入れろ”と。
その出所はすぐに、直感的に理解できた。
それは砂浜に打ち上げられたクラゲのように地へと潰れている…
聖良「泣かないで…理亞。私が…」
理亞「姉、さま…?まさか!駄目!!」
聖良「私が、守るから」
呼ばれるように、夢遊病めいて五歩…聖良は、そのポケモンへと触れている。
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