960:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:35:55.48 ID:ha7ZcpN9o
ウツロイドが人へと寄生した状態、それはいわゆる完全体。
ふわふわとクラゲのように不定の印象があった体は張りを得て硬化。心を蝕む精神毒と併せ、いわ・どくというタイプに相応しい姿へと変貌したと言える。
千歌は、そんな硬く重い腕に下から殴り付けられている。
腹部を叩かれ、そのまま体が消し飛ぶのではないかと錯覚するほどの衝撃。
が、聖良はまだ動作を制御できていないようで打撃は不完全。千歌は血混じりの吐瀉に後ろへと宙を舞っている。
千歌(痛…あ…!!?)
受け身など取れるはずもなく、そのまま頭を打ち付ければ致命傷…!
しかし、大丈夫。回り込んだガルーラの子供が上手く千歌の体のクッションとなって抑えてどうにか無事だ。
千歌「あ、りがと…!」
『がるぅ!』
『ガルウウウウラッ!!!!』
同時、ガルーラの親が猛然と聖良へ殴りかかっている!
数度のグロウパンチに力を高めた拳は空を裂いて唸り、聖良は怪笑に八腕を広げてそれを迎え撃つ。
二体が拳のラッシュをぶつけ合う!!
千歌「げほ、がはっ…!」
ルビィ「千歌ちゃんっ!!大丈夫!?」
千歌「るび、ちゃ…!な、なんとか!」
視点は揺れて、大丈夫と大丈夫でないの境界ギリギリ。
それでもどうにか受け答えはできる。駆け寄ってきたルビィへと片手を上げて応えている。
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