過去ログ - 穂乃果「行くよ!リザードン!」Part2
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2:名無しNIPPER[sage]
2017/03/26(日) 00:04:12.71 ID:S/V8ds8Do



ロクノシティ、その南部が燃えている。

それは残る戦場が一つ、ポケモンセンター前。
南ことり、優木あんじゅの対峙の場だ。

経緯を遡ろう。

トレーナー、非トレーナーを問わず大勢の人々が安全を求めて逃げ込み、その入り口を警察の部隊が固める陣容。

日本警察も荒事慣れこそしていないが、決して無力ではない。
センターの警備には特にポケモンの取り扱いに優れた精鋭たちが回されていて、押し寄せるアライズ団の戦闘員たちとは互角の攻防を繰り広げていた。

だが、状況は優木あんじゅの登場によって一変する。
…殲滅。それも五分足らずで。


あんじゅ「手応えがないのねぇ…?まるで蕩けたバターみたい」


生身の左手、包帯に包まれた右手。
左右に広げ、さながら毒蛾めいて血溜まりと炎熱の舞台を揺れ歩く。

その背後には、合わせ揺らめく大蛾が一匹。
虫ポケモンとしては異質の属性、ほのお・むしタイプ。
その羽ばたきには?気を纏い、“たいようポケモン”の異名を誇るウルガモス。

人々やポケモンを寒気から救う逸話を多く持ち、太陽の化身として信仰を受けることもある善性のポケモン。
だがあんじゅは悪道を行きながら、そんなウルガモスを手懐けている。むしポケモン使いとしての技量はまさしく白眉。

朱翅がひらめき、舞う鱗粉が風に乗る。
細かな鱗粉の粒子の全ては火の粉。触れれば燃え、視界一面は見る間に炎の海へと変わっていく。
穂乃果のリザードンのような一点集中火力とも、曜のバクフーンのような爆発拡散型とも異なる、音もなく拡がる静の炎。

“ねっぷう”。
点ではなく面の焼却をあんじゅが命じれば、警官たちに抗う術はない。
傍らのペンドラーも猛進に蹂躙を加え、センター前には不具の重傷を負った人々がうず高く積まれている。


あんじゅ「んん〜っ、清々しい気分。最近なんだか不愉快な戦いが多かったけれど…やっぱり戦いはこんな風に、一方的でなくっちゃね?」



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