過去ログ - 穂乃果「行くよ!リザードン!」Part2
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48:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/26(日) 00:34:02.49 ID:S/V8ds8Do
あんじゅ「今日は遊ぶ気も、時間もないの。ごめんなさいね。“ハサミギロチン”」


ゆったりと、綽々と下された指示は即死技。
あんじゅの表情にいつもの稚気はなく、冷徹な悪の幹部として戦いの決着を命じている。

彼女がカイロスを好むのは、その恐ろしげな容姿から。
技の一般呼称として“ギロチン”と呼ばれてはいるが、カイロスのそれの断面は鋭利に程遠い。
突起めいたツノで挟み込み、力を込め、無理やりに潰すように押し切る。

そんな戦い方は相手へと恐怖を与える。
相手から死のイメージを与え、冷静を奪い、思考を妨げる。
優木あんじゅは恐怖を司るトレーナーだ。
むしタイプを好むのは、けたたましい羽音が呼ぶ生理的嫌悪を好むため。

その恐怖を体現するのがメガカイロス。
眼光は狂乱、殻と薄翅が摩擦に音を立て、鋭いツノがことりへと迫る。


ことり「……あ、あっ…!」

あんじゅ(ようやく呑まれてくれた。恐怖に囚われれば、もう反撃の一手なんて浮かばない。さようなら、南ことり)

ことり(死にたくない、死にたくないよ…私は穂乃果ちゃんと、海未ちゃんと…!)

あんじゅ「…!?」


ことりの手は自然と、吸い寄せられるようにボールへと伸びている。
それはことりの自発的な意思ではなく、まるでポケモンが呼んだかのような。
素早く押される開閉スイッチ、待ちきれないとボールが爆ぜ、現れたのはヌメルゴン!

ことりの胴体を引きちぎるべく閉じられたメガカイロスのツノ、その内側。
ヌメルゴンが左右の腕で、ツノが閉じるのを食い止めている!



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