過去ログ - 理樹「………終点?」佳奈多「グゥ………」
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7:名無しNIPPER[saga]
2017/03/26(日) 03:01:09.57 ID:lJLqLUIz0
駅前

理樹(乗り越し精算を済ませて駅を出るまで二木さんは無言だった)

佳奈多「……………」

理樹「こ、これからどうしようか……」

佳奈多「ふっ……ふふっ…」

理樹「!?」

佳奈多「……最悪ね。本当に……最悪」

理樹(突然笑ったかと思うとこの世の終わりを彷彿させる顔に変化し、アスファルトの地面に三角座りした)

理樹「ちょっと、こんな所で!服が汚れるからやめなよっ」

佳奈多「どうすればいいの……帰りの電車はないし終点まで来たせいでタクシーを呼ぶ程のお金も残ってない……」

理樹(あまりの沈みように二木さんが絶望の海に溺れているような錯覚を覚えた。そんな時、ふと名案が思い浮かんだ)

理樹「あっ、そうだ!葉留佳さんに電話してタクシーで来てもらったらどうかな!?携帯は家にあるけど幸い公衆電話を使うほどのお金は残ってるし」

佳奈多「ダメよそんなこと!葉留佳に黙って出て行ったのに今更おめおめと助けを求められる訳ないじゃない!」

理樹(確かに、経緯からしてそんな事を言おうものなら一生笑いのネタにされるだろう。そうすると僕らは完全なる間抜けだ)

理樹「で、でもそうは言ったって他にどうするのさ?」

佳奈多「分かってるでしょう?方法は一つ…………歩いて帰るのよ」

理樹「ええー」

理樹(その言葉は1番聞きたくなったが、そう言うに違いないとも思っていた)


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