過去ログ - |w´‐ _‐ノv空に軌跡を描くようです
1- 20
10: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/03/26(日) 21:58:07.69 ID:ark0cRN00
「Hit Hit Hit!!」

より深く、より長く、私たちは群れの中に槍を突き入れ続ける。M61バルカンの六連装銃身が唸りを上げ、貪欲かつ愚直に進路上の敵機を薙ぎ払っていく。

今度は、深海棲艦たちも無視しなかった。

《っとぉ!?》

ミ;゚ ゚彡《Break Break Break!!》

|w;´‐ ‐ノv「おおうっ……!」

「群れ」の中に無数の煌めきを見た瞬間、反射的に操縦桿を傾ける。フットペダルをめいっぱい右に踏み込みつつ、急旋回。

先ほどまで私たちが居た空間を、銃火の嵐と百を超える敵機群が駆け抜ける。

「食いつきました!深海棲艦機、此方を追撃してきます!」

|w´‐ ‐ノv「おっけ、捕まってなさい」

後部座席に一言投げかけ、エンジンを吹かす。巣をつつかれた怒れる蜂の如く次々と飛び出してきた敵機を、一瞬で後方に置き去り距離を開ける。

「敵機射撃!………あ、届きませんね」

|w´‐ ‐ノv「あったりっまえーっとくらぁ」

深海棲艦機が装備する機銃は、口径や射程に関しては私たちの扱う戦闘機と大して変わらない。が、無駄に零式艦上戦闘機に酷似した性能を持つ奴等の最高速度は、500km/h半ば。

マッハ2.3のジェット戦闘機からすれば、カタツムリの歩みも同然である。

《《─────FOX-3!!》》

そして私たちが奴等の反撃を避けきった直後、全く別の方向から更なる火線が何本も群れに突き刺さる。

機銃掃射の軌道を爆散した深海棲艦機がオレンジの炎で染め上げる中、青ヶ島の上空を飛びすぎていく8機のF-15J戦闘機。

《百里基地所属Jaguar-01、現地に到着。これより交戦を開始する》

《同Elbow-01、麾下編隊と共にSpear並びに青ヶ島鎮守府の援護に回る》

ミ ゚ ゚彡《Spear-01よりElbow-01、Jaguar-01、援護を感謝する。

Spear各機、【作戦】は順調に推移している。引き続き戦闘を継続せよ》

《《了解!》》

|w´‐ ‐ノv「了解」

隊長の檄を聞いて操縦桿を握る手に力を込めながら、私はふと自身の高揚に気づく。




やはり、空を飛ぶというのは良い。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
51Res/41.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice