過去ログ - 田中琴葉「私、お味噌汁なんだって」佐久間まゆ「えっ」
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83: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/30(木) 19:46:43.13 ID:KQv45ie/0
===

 プロデューサーが琴葉を連れて、まゆも部屋から居なくなって。
 残された智絵里はさっきから、暗い顔でソファーに腰をおろしてた。

以下略



84: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/30(木) 19:48:04.01 ID:KQv45ie/0

 そうして、話をしながら思い出す。
 あれはまだ、ミキが事務所に入りたての頃。

 ……当時のミキは、事務所では一番の後輩で、
以下略



85: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/30(木) 19:49:21.35 ID:KQv45ie/0

「ミキ、また一人でお仕事なの?」

 事務所のホワイトボードに書き込まれた、お仕事の予定で分かる孤独。
 他の子は基本、何人かのグループでお仕事してるのに、ミキの場合はどっちかって言うと、ソロのお仕事が多かった。
以下略



86: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/30(木) 19:50:54.28 ID:KQv45ie/0

「……そうだな。事務所の未来は、美希の頑張りにかかってる! ……期待してるぞ」

「任せて、なの! プロデューサー。これからのミキの活躍に、たっくさん期待してていーよ?」

以下略



87: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/30(木) 19:52:20.95 ID:KQv45ie/0

「悪いけどミキね、今度のイベント出るの止める」

 だからその日、全体練習を見に来てたプロデューサーにミキは抱えてた不満をぶちまけた。

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88: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/30(木) 19:53:35.50 ID:KQv45ie/0
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「その時もプロデューサーがアレコレ動いてくれたから、混乱はすぐに収まったけど。
 結局その後も色々あって、ミキね、一時は別の事務所にも行ったんだよ? 
 ……っと、いけない。こっちは今日の出来事と、全然関係ない話だったね」
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89: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/30(木) 19:54:56.47 ID:KQv45ie/0

「だ、だけど美希ちゃんもまゆちゃんも、別に琴葉さんを責めたりなんてしてないよね?」

 しかも、どっちかと言えば二人の迫力に当てられて、気を失いそうになってたのは私の方だ。
 でも美希ちゃんは「ううん」と小さくかぶりを振ると。
以下略



90: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/30(木) 19:56:33.64 ID:KQv45ie/0

「……もう、大丈夫だと思ってたのに。
 ミキ、そういう人の気持ち、気づけるようになったと思ってたのに……!」

 呟く声は、震えてた。そしてこの時、私もやっと分かったんです。
以下略



91: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/30(木) 19:59:38.10 ID:KQv45ie/0

「それでね? さっきのことだけど……琴葉さんは別に、美希ちゃんたちに責められたから、気を失ったんじゃ無いと思う。
 むしろ、その……ビックリしてたみたいだよ? あ……琴葉さん、まゆちゃんがプロデューサーさんのことを、す、す……!」

「……好き?」
以下略



92: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/30(木) 20:01:15.93 ID:KQv45ie/0

 思わず、自分でもビックリするほどの大声で、私は彼女の言葉を遮った。

 そしてそれは、美希ちゃんも同じだったみたい。
 私を見つめる彼女の目は、驚きに丸くなっている。
以下略



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