9:名無しNIPPER[saga]
2017/03/27(月) 22:18:06.06 ID:4Rea9gbvo
二人は床へ直に座って、カップ麺を啜った。
プロデューサーは不思議な気分だった。
奏は顔だけでなく、体までがカエルそのものだった。
頭髪どころか体毛もなく、わずかに湿った皮膚が筋肉の動きに伸び縮みしている。
しかし、プロデューサーにとって、カエルへの変身以上に不思議だったのは、
どうして彼女が速水奏だとわかるのか――そのことだった。
カエルはカエルだが、彼女はいまもなお速水奏で、そのことに違和感もなく腑に落ちてしまっている。
そして、それはきっと自分にとってだけなんだろうな、と妙な確信があった。
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