過去ログ - 八幡「ええと、一刻館、一刻館……ここか」
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2: ◆kDcmDE2.Yc
2017/03/28(火) 01:49:32.62 ID:kGTRiu2E0
「いまどきこんな古ぼけたアパートがあるのか……」

桜の蕾も徐々に開き始めた頃。
大学生活も1年が過ぎ、俺は養われる続けるつもりだった家を追い出された。
一人暮らしの経験ぐらいしておけ、ということらしいが本当は俺を追い出す口実だったんじゃないだろうか。
と、言うのも両親が決めた俺の新しい住居が――

「一刻館、ねえ……」

あまりにも年季が入りすぎている。 ストレートに言うとボロい。
いやね? 学校に近い部屋を探してくれたことや家賃を払ってくれることは感謝しているよ?
でもさあ、さすがにケチりすぎじゃないかしら?
部屋探しや下見を任せきりにして住む当日までここに来なかった俺も悪いんだけども。

一人暮らし初日から文句が止まらないが、ここまで来てしまっては後に引けまい。
正午過ぎに荷物が届くらしいので、それまでに大家や別の部屋の住民に挨拶を済ますことにしよう。


*        *         *

一刻館の扉をあけると、軋むような音が響いた。
八幡驚きポイントその一、まさかの玄関が共用。
あのさあ、世は21世紀だよね? この時代にこんなアパートがあることが驚きだわ。

さて、俺が一刻館について両親から聞いた数少ない情報によると、どうもアパートの管理人は一刻館に住み込んでいるらしい。
今年から新しく管理を任された、年頃の美人だと聞いたのだが……これは期待できそうもないな。
管理人室、と書かれた古ぼけた扉を叩く。

「失礼します、今日入居予定だったものですが」

向こう側から一言返事が聞こえ、しばらくして扉が開いた。

「はい、伺っています。 比企谷さん、ですね?」
「な……、ゆ、雪ノ下?」


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