過去ログ - 白銀「性転換ライト2.5!安価はあるのかな?」【ニューダンガンロンパV3】
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72:名無しNIPPER
2017/03/28(火) 17:30:12.60 ID:V7C+ZicP0



「ふ〜ん。で?」

「で? って。俺の話を聞いていたのか?」

「知らないわよ。アタシが髪に幾ら費やしていると思っているの? そんなウソくさい話、信じられないし」  


奈緒からすると翔太の提案は到底飲めないものであった。

彼女が髪の毛に対してかけている費用は、カット、トリートメント、カラーリング、パーマで月に1万円にも上る。

何の根拠もない事情により、髪の毛を切るのは我慢のならないものであった。
もしかしたら人の命がかかっているかもしれないのに――どうしてこう冷酷でいられるのだろうか。

奈緒の身勝手な物言いを受けて翔太は頭に血を登らせていた。


「翔太。まぁ、落ち着けよ」


後ろからポンと肩に手を置かれる。
振り返ると、そこにいたのは柔らかい笑みを浮かべる遊岳だった。
「少し変な相談になるかもしれないんだけど……。髪の毛を少しだけ分けて欲しいんだ」


翔太は笑顔を取り繕いながらもポケットの中からハサミを取り出す。


「ブッ。ウケるんですけど〜」

「天野。それヤバイよ〜。完全に変態じゃん!」


翔太の言葉が2人の女生徒のツボに入ることになる。
奈緒の取り巻きである留美と亜衣は、わざとらしく手を叩いて笑っていた。


「なにそれ。意味わかんないんですけど」


状況は悪化の一途をたどっていた。
笑いものにされたことに苛立ちを覚えた奈緒は、不機嫌そうに毛先をクルクルと指で回していた。

普通に頼んでも交渉は困難だろう。
そう考えた翔太はここまでの経緯を正直に説明することにした。


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