過去ログ - 和久井留美「キスを貰えるかしら」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/29(水) 20:28:13.91 ID:yYuywfKCO
「どうしても何も……言ってくれたじゃない。今回のライブを成功させたご褒美として、望みのものをプロデューサーくんから贈ってくれるって」

「望みのものというか……食べたいもの、だったはずなんですけどね」

「似たようなものよ。大した差異はないわ。……それに、食べたいもの、というそれでも間違いではないし」

「いやまあそうやって強引に解釈できないこともないかもなんですけどあの」

「ええ、何一つの疑問も生まれないところね」

「そんなまっすぐに言い切られると」

「私がプロデューサーくんへの想いを迷い、躊躇し、悩むわけがないじゃない。貴方への私の想いにまっすぐ一途でないものなんて、それこそ一つだって……ほんのわずかな欠片ほどにも存在しないわ」

「得意気な顔をされても。……まあ、不覚にも嬉しく思ってしまう部分も無くはないんですけど」

「そうして照れた顔も素敵よ。……それで、プロデューサーくん」

「え、はい?」

「抑えるとは言ったわ。実際、貴方のために抑えるつもりよ。……けれど、それでも、やはり限界はある。他の事象に関してならいざ知らず、貴方のこと……愛する貴方の、あの甘美な味や感触を、これ以上なんてないあの幸せを我慢し続けるのは……。……だから、プロデューサーくん。私はいつまで抑えて、待っていれば……」


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